麻生副総理、ナチスに学べ発言撤回の陳腐な釈明
13.08.01
麻生太郎副総理が、憲法改定をめぐってナチスのヒットラーを引き合いに出し、「あの手口に学んだらどうかね。」と、発言したことが、当然ながら内外からの厳しい批判にさらされました。そして今日、その発言を撤回したとのことですが、その撤回説明が、あまりにも稚拙で、唖然とさせられます。
こうした暴言(実は、本音の場合が多いのですが)が批判された場合の常とう手段ですが、麻生氏は「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」などとしたうえで、「憲法改正については、落ち着いて議論することがきわめて重要だと考えている。この点を強調する趣旨で、喧騒にまぎれて十分な国民的理解、議論のないまま進んでしまった悪しき例として挙げた。」と、言い訳しました。
さらに「私がナチスやワイマール憲法にかかわる経緯について極めて否定的にとらえていることは、全体の流れを見ていただいたらはっきりしている。」と、語りました。
ぶら下がりの会見で麻生氏は、用意した紙を読んでいましたが、誰が用意したのかわかりませんが、その人物も含め、よくもまあ、こんな子ども騙しのような(子どもだって、おかしいと思うはずですが)、黒を白と言いくるめるような、筋の通らない言い訳を考えたものです。
麻生氏は、29日のシンポジウムで「ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーは、いかにも軍事力で(政権を)取ったように思われる。全然違いますよ。ドイツ国民は、ヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。」と、まずヒトラー政権の正当性を強調しています。「全体の流れ」は、ナチスを肯定的にとらえているとしか言いようがありません。
そして、靖国参拝の話に移り、「騒ぎにするのがおかしい」「昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。」と、マスコミを批判します。そのうえで「だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチスの憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口、学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。」と、こう述べています。
どう解釈しても、「わーわー騒ぎにせずに、静かに、誰も気づかないうちに、憲法を変えたあのナチスの手口に学べ」ということです。ヒトラーのやり方は、「喧騒にまぎれて進んでしまった悪しき例」としてではなく、「静かに、ある日気づいたら」という学ぶべき手口として、紹介されているのは明らかです。発言の「全体の流れ」を見ても、そのどこにも、ナチスを否定しているような言葉はありません。ウソとごまかしで本音を隠そうと思っても、あの程度の知性と国語力では、とうてい無理な話です。
思わず噴き出したのは、コメントを求められた橋下徹大阪市長。あれがナチスを肯定したものでないというのは、「読解力があればわかる」と、テレビで。あの御仁には、中学生程度の読解力もないものと見えます。
麻生太郎副総理が、憲法改定をめぐってナチスのヒットラーを引き合いに出し、「あの手口に学んだらどうかね。」と、発言したことが、当然ながら内外からの厳しい批判にさらされました。そして今日、その発言を撤回したとのことですが、その撤回説明が、あまりにも稚拙で、唖然とさせられます。
こうした暴言(実は、本音の場合が多いのですが)が批判された場合の常とう手段ですが、麻生氏は「私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾」などとしたうえで、「憲法改正については、落ち着いて議論することがきわめて重要だと考えている。この点を強調する趣旨で、喧騒にまぎれて十分な国民的理解、議論のないまま進んでしまった悪しき例として挙げた。」と、言い訳しました。
さらに「私がナチスやワイマール憲法にかかわる経緯について極めて否定的にとらえていることは、全体の流れを見ていただいたらはっきりしている。」と、語りました。
ぶら下がりの会見で麻生氏は、用意した紙を読んでいましたが、誰が用意したのかわかりませんが、その人物も含め、よくもまあ、こんな子ども騙しのような(子どもだって、おかしいと思うはずですが)、黒を白と言いくるめるような、筋の通らない言い訳を考えたものです。
麻生氏は、29日のシンポジウムで「ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーは、いかにも軍事力で(政権を)取ったように思われる。全然違いますよ。ドイツ国民は、ヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。」と、まずヒトラー政権の正当性を強調しています。「全体の流れ」は、ナチスを肯定的にとらえているとしか言いようがありません。
そして、靖国参拝の話に移り、「騒ぎにするのがおかしい」「昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。」と、マスコミを批判します。そのうえで「だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチスの憲法に変わっていたんですよ。誰も気づかないで変わった。あの手口、学んだらどうかね。わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。」と、こう述べています。
どう解釈しても、「わーわー騒ぎにせずに、静かに、誰も気づかないうちに、憲法を変えたあのナチスの手口に学べ」ということです。ヒトラーのやり方は、「喧騒にまぎれて進んでしまった悪しき例」としてではなく、「静かに、ある日気づいたら」という学ぶべき手口として、紹介されているのは明らかです。発言の「全体の流れ」を見ても、そのどこにも、ナチスを否定しているような言葉はありません。ウソとごまかしで本音を隠そうと思っても、あの程度の知性と国語力では、とうてい無理な話です。
思わず噴き出したのは、コメントを求められた橋下徹大阪市長。あれがナチスを肯定したものでないというのは、「読解力があればわかる」と、テレビで。あの御仁には、中学生程度の読解力もないものと見えます。
この記事へのコメント